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『舛添要一 朝までファミコン』

今回レビューする作品はココナッツジャパンより1992年に発売された
ファミコン用ソフト『舛添要一 朝までファミコン』です。

舛添要一の朝までファミコン_1 舛添要一の朝までファミコン_2 舛添要一の朝までファミコン_3




<概要>

さ~て、お立ち会い!!

誰もがうらやむ一流企業ココナッツ商事にて、環境保護事業の一環である
『グリーン計画』と政府事業の参入を目的とする廃棄物処理工場建設計画を巡り、
社内が二つに分かれる大事件が起こったのでありました!!

その両計画の影には、創業者 若林社長率いる会長派、
かたや利権屋、金のためならえんやこらの菅原社長率いる社長派の
二大派閥が潜んでいたではありませんか!!

そんな折、二枚目にして熱血漢、堅物であるが女にゃ弱い、
くさいセリフを赤面せず吐ける度胸人、我らが主人公の藤沢和人(会長派)その人は、
浅井常務の一方的な命令により急病の中村部長の代行として
計画を進めることとあいなります。
どっこい、こりゃ一筋縄で、できるわきゃ~ない!!

派閥問題、接待、交渉、スパイ騒動に引き抜き、裏切りにつぐ裏切り、
めくるめく策謀の嵐の中で男藤沢 命をかけた奮闘記。
主人公藤沢和人の運命やいかに!!

生かすも殺すもあなた次第。
鬼才 舛添要一が送る、朝までファミコン
ここに、はじまり、はじま~り~!!

(以上、説明書より抜粋)

本作発売以前より、政治学者としてTVや本など各種メディアに登場しており、
後に参議院議員や東京都知事としても活躍する、舛添要一。

著書も数多く輩出していていた舛添氏が、
満を持してコンピュータ界に進出した記念すべき一作です。

プレイヤーはココナッツ商事の藤沢課長となり、
会社の大プロジェクトを成功させるために奔走することとなります。
舛添氏はゲーム本編の監修を務め、ゲーム内でも登場してプレイヤーを補佐してくれます。

プロジェクト『グリーン計画』はうまくいくのか!?
派閥争いの果てに見えてくる、衝撃の結末とは!?

中間管理職の気苦労が垣間見える・・・かも。





<レビュー> ※ネタバレを含んでいます。未プレイの方は閲覧されないようお願いします。


○本作を通して舛添氏がやりたかったこととは

舛添氏の威圧感あるパッケージや、討論番組をベースにしたタイトルなど
アクの強い印象から「ネタゲー」「クソゲー」の評価をされがちな本作

ただ、実際にプレイしてみると。
製作者が込めた、この作品の方向性がほんのり見えてきます。

このゲームのコンセプト、それは「舛添氏が提案する、若手ビジネスマンへ向けた指南書」なんですね。

「社会人になり立てで右も左もわからない新人のために、
厳しいビジネス社会で生き残るためのノウハウをふんだんに取り入れ、
ドラマティック要素を加えて物語としてまとめ上げた。」

それが本作なのだ、と考えられます。

ともすれば子供の遊具と思われがちなファミコンですが、
株式取引や馬券購入ができる周辺機器が発売されるなど、
大人のユーザーへ向けてのアプローチもある程度盛んでした。
本作もおそらくそういう狙いで開発されたのでしょう。

作中でも「銀座での接待」「社内スパイ」「ヘッドハンティング」などなど、
飛び交う用語は、およそ子供には似つかわしくない単語ばかり。
そんなビジネス社会を生き抜く主人公の姿に共感できるのは、
やはり同じ境遇にあるビジネスマンなんでしょうね。

そういう意味では、章と章の間に設けられた用語クイズも正に新人社員向け。
小中学生には馴染みが薄いですが、研修を受けた社会人ならそこそこイケるはず。
(私は60問中46問正解。舛添氏曰く「世界を、いや日本を語るにはまだまだ力不足なようだな」(-_-;))

ただ気になったのは、接待において露骨に女の人を道具として使わせる描写がありました。
これらは俗に『性接待』『枕営業』などと呼ばれるもので、
取引を有利に進めるために昔から使われていた営業方法の1つです。
(おそらく大川社長とのやり取りのときは、本当はもっと過激な表現を使いたかったのでは?)

当時(92年:バブル末期~崩壊初期)ではまだまだ頻繁に行われていたであろうこれらの接待方法は、
現代においてはしばしば悪質なゴシップやセクシャルハラスメントの対象となりがちであり、
公には控える風潮がメインとなってきています。

なので、この辺りだけはあまり取り入れて実行しないほうが・・・いいかも・・・(ーー;)


○シナリオは期待通りの鉄板、システム周りはややザンネンな部分も

そしてゲームとして本作を見てみると、内容はよくある立身出世形のサクセスストーリー
漫画で言うと『課長 島耕作』シリーズが一番近くて想像しやすいかもです。

苦難を乗り越える→次の問題が!→乗り越える→次の問題が!→・・・

とまぁ、こちらの望んだとおりの展開で、分かりやすくて非常にいいです。
このゲームを手に取るような人であれば、概ね満足できる内容だと思います。
終盤のゆうすげでのやり取りは私的には特に良かった!!です。

ただプレイしていくと、システム面での造りの粗さがやや目立ちます

特に顕著なのが、プレイ時間の7~8割ほどを占める会話シーン。
対象の顔が別ウィンドウでわかりやすく登場するのはいいんですが・・・。

話すたびにいちいち顔のワイプイン→口パク→文章表示」を繰り返すため、
とにかく会話にムダに時間がかかります。
時間にしたら全体で数秒なんですが、会話のたびにコレを繰り返すため非常に面倒。
せめて口パクと文章表示は同時にできなかったのでしょうか?

また、会話をどんどん進ませたいのに
わざわざ無駄に「見る」など他のコマンドを選択しないと話が進まないのにも辟易。

これらに関しては、多分システム担当のプログラマーが不慣れだったのかなぁ、と。
もっとアドベンチャーゲームに精通した方ならこの辺りは解決できるはずです。

あと、個人的にちょっと残念だったのは
漢字表示を可能にしたせいで一画面に表示できる文章量が制限されてしまったこと。

本作のウリの1つである漢字表示ですが、解像度の低いファミコンでこれを採用すると
どうしても文字の1つ1つが大きくなってしまい、表示できる文字数は制限されます。
これを受けてでしょうか、何とか枠内に入りきるように文章をスリム化していった結果、
非常に分かりやすい直球の文章になってしまっているんです。

序盤の浅井常務の部屋での「見る」とか、分かりやす過ぎ。
もう明らかに「これは伏線だろう」ってのが見えてしまう。
すごくもったいなかったです。これがもっと他の文章でカモフラージュされてたら
かなりいい驚愕ポイントになり得たと思います。


○これがメイン? ファンは必携の書き下ろしブック

ネット上ではあまり取り上げられてませんが、
本作には『書き下ろし 舛添BOOK』という冊子が付属していました。

舛添要一の朝までファミコン_4 舛添要一の朝までファミコン_5 舛添要一の朝までファミコン_6

全32ページの小さな冊子ですが、実はこの中身。
およそファミコンソフトのオマケとは思えないほど、リアリティ溢れる内容で占められています
合間の4コマ漫画を除けば、本当にビジネス書に書いてある内容と遜色ないように思われます。
(ただこういう文書の常として、当たり前といえば当たり前に過ぎない内容なんですけどね・・・)

おそらく舛添氏が言いたかったことは、この冊子に集約されているんでしょうね。
ゲーム内で出てくるイベントもこれに関連した要素が多かったですし。
正直、こちらがメインでゲームカセットはオマケなんじゃ?とさえ思えてきます。

掲載されている数値データはさすがに古くて信頼度に欠けますし、
「無理をしてでも手に入れろ!」とまでの内容ではないですが、
こういう冊子が付属していたんだよということを知っているかどうかだけでも
本作に対する評価は変わってくるんじゃないかな、と。

そんなにクソゲーでもないと思うよ(^^)


○総評

印象で損しているが、「著名人を起用しただけの企画もの」と決め付けるのは早計。
やや情報は古いが今でも十分に通用する舛添氏から若手ビジネスマンへの訓言を受けよ。




開発者も、当人も。
まさか後に東京都知事にまで上り詰めるとは思ってなかっただろうなぁ(^.^)
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